晩夏のフジがくれた色
前回「つづく…」とか言っといて 更新がないってことは
さては、失敗して意気消沈だな?
…と、思ってますね?
左の2玉は一番液と二番液を合わせたものを使い、
右の2玉は三番液と四番液を合わせたものを使いました。
6〜7月の藤からは緑が出せると本に書いてありました。
書いてあった通りに、
炭酸カリウムを加えた水で煮出した染液を使い、
焼きミョウバンで媒染した染め上がりです。
一番液+二番液で出した色。
茶色というよりは小豆色と言えばいいでしょうか。
手前の方が少し黄色みがあるのが判るでしょうか?
先日の紫御殿で染まった、かすかな黄緑がかった灰色の糸に重ねて色を入れてみました。
ほとんど差がでなかったけれど、前回にできた染めムラがいい味出してくれています(笑)
こちらは三番液+四番液で出した色。
さくら色がほんの少し黄みを帯びたような、愛らしい色です。
藤に限らず、新芽が赤みを帯びていることがありますね。
あの赤には、強い紫外線から身を守る役割があるらしい。
こんな記事を見つけました→植物の新芽が赤い色をしていることがあるのは何故か?
ちなみに、赤みはアントシアニン。
6〜7月よりも強い陽射しを長く受ける季節だから
今回使ったツルや若葉には、たくさんのアントシアニンがあった
…ていうことなのかもしれませんね。
スズメ小太郎「…」
番頭さんてば、日本語はちっともうまくならないくせに
そんなギャグ言うようになっちゃって…。
おつかれさん ♪
草木染めは、同じ植物でも季節によって出る色が違う
っていうのは、こういうことなんだなあ。
植物ってスゴいね!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::【 参考までに 今回のData 】:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
・藤(ツル・若葉 am 6:00 採取)…150g
・綿100%糸…200g(牛乳500ml:水1ℓ に30分浸して1分脱水→完全に乾かす)
・媒染:焼きミョウバン5g+水4ℓ
●葉は茎から外す。ツルは3センチ程度に切る。
●ボウルに藤を入れ、水1.5ℓと炭酸カリウム1.5gで20分煎じる。(四番液まで採る)
●一番液+二番液と三番液+四番液に分けて、氷酢酸3cc 加えて中和して使う。
40℃くらいに加熱して、下処理後30分ほど温湯に浸した糸を投入。
よく動かしながら90℃位で20分煮染め→糸を浸したまま約2時間冷ます。
→よく水洗→20分よく動かしながら媒染→よく水洗(1回目染め)
●染液に氷酢酸をさらに1cc 加えて15分煮染め→以下1回目と同様(2回目染め)
●3回目、4回目まで染め&媒染してよく洗い、柔軟仕上げ剤に10分
●1分脱水して陰干し。〜〜終了〜〜〜♪
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
・・・・・・・・・・
【 鍋使いにちょっと自信が出てきたので おまけ 】
ブルーベリージャムを鍋で煮てみました!
ちょっと甘過ぎましたあ〜〜。
(笑)
....................................................................................................................................................................................
by cisco-noodle
| 2012-08-21 16:41
| 草木染め