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春のヨモギを秋に染める

今年4月の末にヨモギ染めをしました。



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4月末に染めたウール1番煎(左)と2〜5番煎(右)



とてもきれいなオリーブグリーンと青味の緑に染まったので
すぐにヨモギをたくさん摘んで、冷凍保存しておきました。

それを使ってヨモギ染め。




春のヨモギを秋に染める_e0197895_424087.jpg
あれれれれれ????(糸は2種類のウールを使っています)



どうしたことでしょう?

4月に染めた時と同じように、1番煎の液とそれ以降の液を分け
2種類の緑を出そうとしたんですが…。





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1番煎の液で染めた色
例によって写真にはうまく色が出ていませんが、4月よりも茶色がかったオリーブグリーン。






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2番煎以降の液で染めた色
上記の1番煎の色よりも浅いオリーブグリーン。





てっきり冷凍保存しておけば、
4月に採取したばかりの色と同じように染まると思い込んでいたのでビックリ☆




4月に染めた糸と比べてみましょう。




春のヨモギを秋に染める_e0197895_4235748.jpg
1番煎で染めた色(左端が4月末に染めたもの)




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2番煎以降で染めた色(同上)




…なるほろ。

草木染の本を読むと、赤〜ピンク系の色を染めるとき
「花びらやモミジの紅葉をいったん冷凍すると赤が濃くきれいに出る」
と書いてありました。

これは冷凍することで
青味の色素が弱まり、赤味の色素は強く出るということなのでしょうか?



不思議不思議…。



不思議と言えば



春のヨモギを秋に染める_e0197895_4482145.jpg
毎度おなじみ…


ヨウシュヤマゴボウは、液から上げた時は赤味が強く




春のヨモギを秋に染める_e0197895_4482314.jpg
上の写真を温湯で洗った状態


ぬるま湯で洗うと、あら不思議。
黄味は抜け、赤味も弱くなり、青味が強くなるのですよ。

さらにこの色もひと月ぐらいで青味が少し弱くなり
若干明るく発色もよくなる感じなのです。





昔の人は言いました。
「女心と秋の空」



染め家しす子ならこう言います。
「女心と草木染」



どちらもうつろいやすく、移ろう前も後も
ミステリアスで美しい。





春のヨモギを秋に染める_e0197895_4241066.jpg
シスコ野草園ではシロザが花を咲かせました。
黄色い粉は花粉。白っぽいポチポチはハダニに葉液を吸われたあとです(汗)


今年の夏はシロザで染めなかったなあ。

室内で育てているシロザやイノコヅチはあくまで観賞用なので
来年の夏は、バリバリ摘みに行って染めよう。
今年はとにかく暑すぎたもの…。




染め家しす子の野望はまだまだ続く(笑)







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by cisco-noodle | 2013-10-17 04:24 | 草木染め
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