大晦日

いよいよ…と言うより、いつのまにか大晦日。



先日、本当に久しぶりに寺へ。



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中央本線から見る懐かしい南アルプス。




幼い頃からお世話になっているお寺は臨済宗の一派の大本山で
国宝などの文化財に指定されている軸や建造物を有する古い禅寺。
一般観光客には公開されていないので、今も昔も静かで
現在は管長がおらず、雲水も少ない様子。

20年ほど前に雲水だった僧侶が
今は京都のお寺の住職になっており、
管長のいないこの寺の住職代理を務めに来ている。






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荒川三山。思わず胸がきゅんとします。




件の和尚「はははは、お久しぶりです、ははははは」
店主「なんでいきなり笑うんですか」
和尚「はははは、いや何となく。今日はバイクじゃないんですね、ははははは」

…久しぶりの再会はこんな具合なんである。
年齢も近く、若い頃にも見知っていた僧侶なので和やかな会見。
(先代の管長はおっかなくて、えらく緊張を強いられるので苦手だった)
今何をしているのかなど、店主にも話の矛先が。

店主「室内ばきを作って商いをしています。自転車操業という奴で」
和尚「ほうほう」
店主「若い頃はバイク、今は自転車。…なんつって、ウマいこと言っちゃった。ペチ(←オデコを叩いた)」
和尚「だんだんゆっくりになられるわけですなあ、ははははは」
店主「次にお目にかかる頃は歩きでしょうかねえ、はははははっは」
…禅僧との会話は、ちょっとした禅問答のようだったりもするのであった。






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これは駅前の武田信玄公。お寺とは関係ありませぬ。




父が死んだ頃の管長のお墓のことに話が及び、
なんでその墓石は丸い卵形なのかという話に。

和尚「あれは卵塔とか無縫塔というんです」

縫い目、すなわち継ぎ目がなく、
全てと一体になっているということらしい。
「自然や周囲との境目なく、あそこに座って(座禅して)おられるというわけです」






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寺の凍った池の上でセキレイが餌をついばんでいました。





父の墓にも参って、山門を出ようという頃にふと思い出した。

あの坊さん、若い頃に小さな小さな仏さまを彫っていたな。
それは2センチもない細い黒檀で、作務衣のフトコロからそっと取り出して
まだまだ途中なんです、と言っていたっけ。
あれは完成しましたか?…と訊いてみるんだったな。

きっとまだに違いない。
若い頃は、彫刻の道を目指していたのだと言っていた。
和尚はきっと、ずっとあれをフトコロに入れているに違いない。



黒い法衣に掛けた袈裟がぼろぼろで、しかし清潔で
本当の禅僧になられたんだなと
妙にありがたい気持ちになった寺往きであった。





何とも散文的な報告みたいになってしまいました(笑)

皆様、本年は大変にありがとうございました。
どうぞよい新年をお迎えくださいませ。








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by cisco-noodle | 2014-12-31 04:44 | Diary | Trackback | Comments(0)
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